札幌市が後押しする「食の海外展開」:令和8年度・海外販路チャレンジ補助金をどう活かすか
- Acima Corp.

- 2025年12月18日
- 読了時間: 3分

著者:株式会社アシーマ(Acima Corporation)
北海道・札幌発の「食」を、世界へ。札幌市は令和8年度(2026年度)に向けて、食品・飲食関連事業者の海外展開を支援する「食の海外展開チャレンジ支援補助金」 の募集を開始しました。
本制度は、海外市場に挑戦したい中小事業者にとって、実務的にも非常に使い勝手のよい補助金 です。
本記事では、制度の概要だけでなく、実際に海外展開を進める際に見落とされがちなポイント も含めて整理します。
制度の概要:何が、どこまで支援されるのか
今回の補助金は、札幌市内の食品製造業・飲食業などを対象に、海外市場開拓のための具体的な取り組みを支援するものです。
主な対象事業
海外展示会・商談会への出展
海外市場調査・テストマーケティング
外国語による商品資料・パンフレット作成
英語・外国語ウェブサイト、動画等の制作
補助内容のポイント
補助率:1/2以内
補助上限額
海外展示会・調査等:最大50万円
外国語資料・ウェブ制作等:最大20万円
事業実施期間2026年2月下旬〜2027年2月下旬まで
申請にあたっては、事前相談が必須 となっており、計画段階からの準備が重要です。
制度活用で差がつくのは「準備の質」
補助金制度そのものは非常に魅力的ですが、実際の成果は 準備段階でほぼ決まる と言っても過言ではありません。
特に多いのが、次のようなケースです。
英語資料を急いで用意したが、内容が海外向けになっていない
商品の強みが正確に伝わらず、商談が深まらない
日本語の説明を直訳した結果、意図が誤解されてしまう
これらはすべて、「翻訳」ではなく「海外向け情報設計」 の問題です。
海外展開における英語資料は「言語」以上のもの
海外バイヤーや現地パートナーにとって重要なのは、
何が独自性なのか
どの市場・用途を想定しているのか
安全性・品質・背景ストーリー
といった 文脈ごとの情報整理 です。
単に日本語を英語に置き換えただけでは、こうした要素は十分に伝わりません。
補助金の対象に「外国語資料制作」が含まれている今こそ、最初から実務レベルで設計された英語資料 を用意することが、海外展開の成否を左右します。
実務視点から見た、補助金活用の現実的な流れ
海外展開を検討する事業者にとって、現実的なステップは以下の通りです。
補助金制度の要件整理・事前相談
海外向けに必要な情報・資料の洗い出し
日本語原稿の整理・構成見直し
海外向け表現としての英語化・多言語化(コピーライティング、トランスクリエーションなどを含む)
展示会・商談・オンライン発信へ展開(媒体選定を含む)
この中で特に時間と労力がかかるのが、3〜4のフェーズ です。
海外市場向けの資料作成や商談対応については、翻訳・通訳だけでなく、事業計画や進出フェーズを踏まえた整理が求められる場面もあります。
株式会社アシーマでは、多言語翻訳・通訳サービスに加え、海外ビジネスに関する実務支援(コンサルティング)を行っています。
まとめ:制度を「使う」か、「活かす」か
今回の札幌市の補助金は、海外市場に挑戦するための 入口 を確実に広げてくれます。
一方で、
誰に向けて
何を
どう伝えるのか
を曖昧にしたまま進めてしまうと、せっかくの制度も十分に活かしきれません。
海外向け資料や英語表現については、申請・計画段階から検討しておくことで、実行フェーズを格段にスムーズに進めることができます。
今回の制度について、みなさまはどのように考えますか?
海外展開や補助金活用で感じている課題や疑問があれば、ぜひコメントでお聞かせください。




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