top of page

同時通訳・逐次通訳・ウィスパリング通訳の違いとは?現場で使い分ける「3つの通訳スタイル」完全ガイド


同時通訳・逐次通訳・ウィスパリング通訳の違い
同時通訳・逐次通訳・ウィスパリング通訳の違い



通訳とは、単に「言語を置き換える」以上の専門技術です。企業の国際会議、商談、インタビュー、VIP対応など、さまざまな場面で“最適な通訳スタイル”が選ばれます。


ここでは、代表的な 同時通訳・逐次通訳・ウィスパリング通訳 の3つについて、特徴・メリット・活用シーンをわかりやすく解説します。



1. 同時通訳(Simultaneous Interpretation)— 最も高度で専門性の高い通訳

同時通訳は、話し手の言葉を「数秒遅れ」でほぼ同時に訳し続ける通訳方式です。実際には、脳内で同時に複数の処理を行っています。

● 同時通訳者が同時に行っていること

  • ① 話し手の言葉を聞き取る

  • ② 文脈を理解する

  • ③ 次に何を言うか予測する

  • ④ 文構造を瞬時に組み立てる

  • ⑤ 聞き手にわかりやすい表現に変換する

  • ⑥ 自分の声のスピードとリズムをコントロールする

「聞く」「理解する」「訳す」「話す」がすべて同時進行で行われるため、通訳技術の中でも最上級のスキルが必要になります。

● 主に使われるシーン

  • 国際会議・国際フォーラム

  • 官公庁・多国籍企業のイベント

  • 株主総会やグローバル全社会議

  • 医学学会、科学シンポジウムなど専門性の高い場

  • 数百〜数千人規模のウェビナー

● Zoom登場で大きく進化

従来は専用ブースが必要でしたが、今では…

✔ Zoomの言語チャンネル✔ Teamsの同時通訳モード✔ Webexの通訳チャンネル

など、オンラインで同時通訳が標準装備に。ブースなし・機材なし・遠隔参加OKという大きな革命が起きています。

● メリット・デメリット

メリット:

  • 会議を止めない

  • 大規模イベントに対応

  • 多言語を同時にカバーできる(英語+中国語など)

デメリット:

  • 高い技術力が必要

  • 長時間は疲労が激しいため2名以上の交代制が必須


✅ 2. 逐次通訳(Consecutive Interpretation)— 最も信頼性が高く丁寧


逐次通訳は、話し手の発言を区切り、一度話し終えた後に通訳するスタイルです。

通訳者は話を聞きながら、独自の「ノートテイキング記号」を使って情報を整理し、その場で文章を再構築します。

● 逐次通訳が得意なこと

  • 誰が発言したか

  • 数字、日付、固有名詞

  • 論理展開

  • 感情やトーンこれらを正確に再現することです。

正確性と信頼性が非常に高いのが特徴です。

● 主に使われるシーン

  • 商談・交渉

  • 工場視察・技術説明

  • CEO同士の会談

  • 重要な契約説明

  • 医療や法律のヒアリング

● メリット・デメリット

メリット:

  • 正確性が極めて高い

  • ニュアンスや意図まで丁寧に伝えられる

  • 誤解が起きにくい

  • 話し手とのコミュニケーションが取りやすい

デメリット:

  • 会議時間が2倍になる

  • 大人数のイベントには向かない



✅ 3. ウィスパリング通訳(Whispering / Chuchotage)— 機動力とスピードが魅力


ウィスパリング通訳は、通訳者が聞き手の近くで小声で“同時通訳”を行う方法です。

マイクやブースが不要で、その場で即開始できます。


● 特徴

  • 通訳者は発言者の声を聞きながら、同時に小声で訳す

  • 最大1〜2名の“聞き手のためだけ”に行う

  • 短時間のやり取りに最適

実は 「同時通訳の一種」 に分類されますが、機材なしでできるためフットワークが軽いのが最大の利点。

● 主に使われるシーン

  • VIPの同行

  • 記者会見の横でのサポート

  • セレモニーでの来賓対応

  • 少人数の戦略会議

  • 工場の案内や視察のエスコート

● メリット・デメリット

メリット:

  • 準備ゼロ・機材ゼロで開始できる

  • 会議の流れを止めない

  • 聞き手が少ないほど効果的

デメリット:

  • 長時間は通訳者の喉・集中力の負担が大きい

  • 周りの環境音に影響を受けやすい

  • 2〜3名以上には向かない



■ まとめ:通訳モードは“人数・規模・目的”で選ぶ


通訳モード

向いている場面

特徴

同時通訳

国際会議/大規模イベント/Zoom会議

高速・リアルタイム

逐次通訳

商談/交渉/工場視察

丁寧・確実・対話型

ウィスパリング

VIP対応/少人数会議

気軽・機材不要

どの通訳方法もプロの高度な判断力が必要です。目的に合った通訳スタイルを選ぶことで、会議の成果は大きく変わります。



■ アシーマは“すべての通訳モード”に対応しています


アシーマでは、同時通訳・逐次通訳・ウィスパリング通訳のすべてをご提供可能です。

・どの通訳方式を選べばいいかわからない・イベントの規模に合う通訳を知りたい・Zoom通訳の設定方法が不安・必要人数や費用感を先に知りたい

など、どんな小さな疑問でもまずはお気軽にご相談ください。

あなたの会社の状況に合わせて、最適な通訳プランを無料でご提案いたします。


👉 国際会議・商談・オンラインイベントで通訳が必要な方へ

まずは相談だけでも歓迎です。あなたのビジネスに最適な通訳モードを、アシーマが一緒に選びます。


国際コミュニケーションの成功を、アシーマが全力でサポートします。



コメント


株式会社アシーマ​ (Acima Corporation)

​東京都渋谷区本町三丁目51番17号

Tel:  03-5860-8451

Fax: 050-3488-7534 

info[at]acima.co.jp

LINE: line.acima

株式会社アシーマロゴ(Acima Corp.)
  • Acima Corp LinkedIn
  • Acima Corp Facebook Page
  • Acima Corp Instagram
  • Acima Corp Twitter
  • Acima Corp Youtube Channel

© 2007-2025 by Acima Corporation. All rights reserved.

bottom of page