コロンビア食文化

コロンビアってどんな国?



コロンビア(翻訳のアシーマブログ)
コロンビア



Buenas tardes.(ブエナス タルデス/スペイン語で「こんにちは」)

コロンビアは南米大陸の北に位置している国です。日本の3倍の面積を有しており、そこに5000万ほどの人々が暮らしています。四季がある国ではなく、およそ3カ月ごとに雨季と乾季が入れ替わります。同じ国の中でも、標高が高いところと低いところでは気候が異なります。例えば標高900メートル以下の地域はティエラ・カリエンテと呼ばれる熱帯気候で、年間平均気温は24度以上となります。しかし標高4500メートルを超えると、そこは夏場でも雪が溶けずに残っているほど寒い世界です。首都のボゴタは標高2640メートルで、富士山の5合目~6合目と同じくらいの高さ。ティエラ・フリアと呼ばれる地域で、霧が多いことが特徴です。国土の15パーセントがこの気候となっています。ボゴタの次に栄えている都市、メデジンは標高約1500メートル。ティエラ・テンプラーダと呼ばれる、雨の多い気候です。人々は暖かい地方でバナナやサトウキビを育て、涼しい地方では家畜を育てるなどその土地の環境に適した生活を営んでいます。

さて、コロンビアでは主食としてお米(アロース)が食べられています。ほかにはキャッサバ芋(ユカ)、じゃがいも(パパ)、とうもろこし(マイス)、調理用バナナ(プラタノ)なども食卓によく登場します。特にとうもろこしの粉を練って焼いたアレパは、朝食や軽食などに欠かせない存在です。地域や家庭によって作り方が異なり、チーズを混ぜたシンプルなものから、チキンやビーフなどが挟まった豪華なものまで幅広いバリエーションを持っています。


1日の活力は昼ごはんにあり!コロンビアの食生活


コロンビアの人々は、朝と夜に軽い食事をとります。そしてお昼にはボリュームのある食事をとることが多いのです。最も簡単な朝ごはんは、先ほどご紹介したアレパにホットチョコレート、それからチーズ。忙しい朝にさっと栄養補給ができます。またチャングアという卵入りのミルクスープもよく食べられます。温めたミルクに卵を入れ、半熟になるまで加熱して作るシンプルなスープです。これに固いパンを浸しながら食べたり、チーズを添えたりします。食欲のないときでもさらりと食べることができ、たんぱく質もしっかりととれます。サンコーチョというスープも朝食の定番です。骨付きの豚肉や鶏、人参、豆、芋などが入った腹持ちの良いスープです。さらにお米(アロース)を足せば、お腹もいっぱいになるでしょう。

昼食はアルムエルソ、もしくはコリエンタソと呼ばれています。日本と同じように、スープ、ごはん、肉か魚のメイン料理、そしてジュースのセットという定食スタイルが多いです。お店によっては温野菜やサラダ、プチデザートやフルーツが付いていることもあります。3~400円程度で食べることのできる、手軽な昼食です。

最も代表的な昼食は、バンデハパイサ。ごはん、目玉焼き、チョリソー、豚肉のフライ(チチャロン)、揚げバナナなどがワンプレートに載ったボリューミーな料理です。ごはんの上には豆のシチューがかかっています。コロンビアの白米には塩や油であらかじめ味付けがされていますから、初めて食べた人はびっくりするかもしれません。これにはほかの料理が素材の味を楽しむものが多いことと、食材を混ぜて食べる文化があることが影響しているようです。

もう一つコロンビアの代表的な料理として有名なのが、モンドンゴです。これはいわゆるモツ煮込みで、ハチノスなどの牛の内臓、鶏肉、牛肉、豆、人参等が入っています。アレパを添えたり、揚げバナナやアボカドがついたりすることもあります。

晩ごはんはお昼の残りや、パンとコーヒーだけなど簡単に済ませることがほとんど。昼食と夕食の合間に軽食をとることもあるので、少しつまむ程度でも十分なのでしょう。さて、道端でも売られている軽食といえばエンパナーダです。じゃがいも、チーズ、鶏肉などさまざまな具材をパイ生地で包んで揚げたり、焼いたりした料理です。朝食や昼食の代わりに、おやつにと小腹を満たすにはぴったりの食べ物です。スープなどの付け合わせとして登場することもあります。


おいしいドリンクで、ちょっとひと休み



コーヒー(翻訳のアシーマ)
コーヒー


コロンビアといえばコーヒーというイメージを持っている方も多いかもしれません。ただコロンビアで取れるコーヒー豆のうち、良質なものは輸出用となるので国内にはほとんど残りません。したがって、コロンビア国内で飲めるおいしいコーヒーというのはほんの一握りなのです。とはいえ、コロンビアの人はコーヒーを日常的に飲みます。コロンビアではブラックコーヒーのことをTinto(ティント)と呼びます。ブラックコーヒーなのにもかかわらず、あらかじめ黒糖が入っていることがほとんどです。小さめの紙コップに入っていて、お値段も20円ほどなので気軽に買うことができます。

朝食のお供やリラックスタイムに欠かせないのが、アグアパネラ。アグアは水、パネラは黒糖を指します。黒糖をお湯に溶かしただけのシンプルな飲み物で、甘くてビタミンがあるためコロンビアではコーヒーと同じくらいポピュラーに飲まれています。温めて飲んでもおいしいですし、夏場は冷たくしてさっぱり飲むこともあります。レモンやライムを加えてアレンジしても楽しめます。

食事や休憩の定番といえばフレッシュなフルーツジュースです。コロンビアではフゴと呼び、フゴ・デ・○○というのがジュースの名前となります。例えばスイカ(サンディア)のジュースであればフゴ・デ・サンディア、オレンジ(ナランハ)のジュースはフゴ・デ・ナランハという具合です。コロンビアをはじめとした南米でよく見られる果物が、ルゴ(ナランジア)。外見はみかんや柿に似ており、断面はみかんとトマトをあわせたような感じです。味はキウイやオレンジなどに似ていて、酸味の強い果物です。コロンビアはフルーツがおいしく、それに安いため、大量に購入する人もしばしば見受けられます。1キロあたり数十円で買える果物もあるので、コロンビアの家庭にはジューサーが常備されているほど。屋台やレストランでは種類豊富なフレッシュジュースが用意されており、水で作るか牛乳で作るか、砂糖の有無などを選べることもあります。

ここで好みが分かれる飲み物をご紹介しましょう。その名もマルタ。炭酸の麦芽飲料です。麦芽飲料というとノンアルコールビールを連想する方もいるでしょう。しかしマルタは黒糖の甘さが際立った飲み物で、ノンアルコールビールのような風味ではありません。これを甘すぎると敬遠する人もいますし、何回か飲むうちに病みつきになってしまった人もいるようです。最初は誰かとシェアする前提で、少量から試したほうがいいかもしれませんね。


家族で囲む、クリスマスのごちそう



コロンビアのクリスマス(翻訳のアシーマブログ)
コロンビアのクリスマス

タマレス(翻訳のアシーマブログ)
タマレス


コロンビアはキリスト教信仰の篤い国です。そのため1年で一番大切なイベントは、クリスマスとなります。家族や親戚で集まり、にぎやかに過ごすのが定番です。クリスマスイブの日はブニュエロを食べます。小麦粉とチーズを混ぜて作る、揚げパンのようなものです。それからナティジャも欠かせません。とうもろこしの粉、砂糖、ココナッツやシナモンなどを混ぜて作る、ゆるいプリンのようなお菓子です。

そのほか、食卓にはアヒアコ、レチョナ、タマレスなどが並びます。アヒアコは鶏肉と、2~3種類のポテトを使った素朴なスープです。じゃがいもが溶けるまで煮込むので、スープというよりもシチューに近いかもしれません。レチョナは豚のお腹に米や豆を詰め、オーブンで焼いたもの。七面鳥の豚バージョンとも言えるでしょう。豚の旨味がお米に染み渡った、濃厚なチャーハンといった味わいです。コロンビアでは屋台でも売られているほどポピュラーな食べ物です。タマレスは、とうもろこしを練って作った生地にいろいろな具材を包み、それをバナナの葉でくるんで蒸したもの。鶏肉、豆、ごはん、じゃがいもなど、その地方や作り手によって中身は変わります。週末の朝ごはんやクリスマスのときに食べられる、少し特別感のある食べ物です。レチョナもタマレスも手作りすると時間がかかりますから、買ってくるのが一般的です。24日にこれらのごちそうを味わい、踊ったり歌ったりして楽しい時間を過ごします。そして深夜、日付が変わって25日になったらプレゼントを交換します。

また年越しの際に、コロンビアには一風変わった風習があります。12月31日の夜更け、年が変わった頃合いを見計らって12粒のぶどうを食べるのです。このぶどう、1粒1粒が次の年のひと月を指しています。新しい年のひと月ひと月が幸せでありますように、と願いながらぶどうを口に運びます。


日本から見ると地球の裏側ともいえるほど遠く離れた国、コロンビア。そこに住んでいる人々がどのような生活を送っているか、少し想像できたでしょうか? 国ごとに主食が違っていたり、イベントのときに食べる特徴的な食べ物があったりと、世界の広さを実感しますね。コロンビアの料理は手軽に手に入る食材で作れるものも多いですから、ぜひ一度チャレンジしてみてください。


Hasta luego.(アスタ ルエゴ/スペイン語で「またね」)

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