🌌 (2025年11月8日撮影)3I/ATLASが見せた“複雑な光”──近日点通過後に現れた7本のジェット構造
- ACIMA WORLD NEWS 編集部

- 2025年11月9日
- 読了時間: 3分
更新日:2025年11月14日
2025年11月8日午前4時10分(世界時)、恒星間天体 3I/ATLAS(アトラス) が、複雑な**ジェット構造(jet structure)**を示しました。
観測は、天文学者 Michael Jäger, Gerald Rhemann, Ernesto Prosperi のチームによって行われ、彼らは太陽から約29度離れた位置でアトラスを撮影することに成功しました。



📸 観測の概要(3I/ATLAS)
観測チームは、緑フィルターによる35秒露光の24枚を含む複数の画像をスタック(合成)し、さらに赤と青のフィルターでそれぞれ2枚ずつ撮影を行いました。
その結果、直径約50万km(角度換算で約5分角)にも及ぶ発光ハロー(halo)が確認されました。画像では、少なくとも7本のジェットが放射状に広がっており、そのうちいくつかは太陽方向に逆向きに伸びる「アンチテイル(anti-tail)」を形成していることがわかりました。
“スタック処理された画像には、少なくとも7本の明確なジェットが確認されており、そのうちいくつかは太陽方向に向かって逆向きに伸びる「アンチテイル(逆尾)」を形成しています。”--アヴィ・ローブ博士
🌕 月明かりと薄明の中での観測
この観測は、3I/ATLASが地平線からわずか7〜10度上に位置する状態で行われました。ちょうど明け方の薄明(twilight)と、満月に近い強い月光が重なり、観測条件としては決して理想的ではありませんでした。
それにもかかわらず、これほど明瞭な構造が捉えられたこと自体が、驚くべき成果と言えます。
🛰️ 「自然」か「人工」か──未解明の謎
このジェット群は、いったい何を意味しているのでしょうか。氷のポケットが活性化した自然由来の現象なのか、それとも航行用スラスター(推進装置)による人工的な噴射なのか。
ローブ博士は次のように慎重な姿勢を示しています。
「それが氷の噴出なのか、推進スラスターなのか──今はまだわかりません。」
💫 科学と想像のあいだで
この問いは、単なる天文学上の議論にとどまりません。「宇宙探査機のような恒星間天体」という可能性は、科学者と市民、両方の想像力の境界線を再び揺さぶっているのです。
それでもローブ博士は、結びでこう語っています。
「今はただ、この光景を楽しみましょう。何よりも、一枚の写真は千の言葉に値します。」
文:ACIMA WORLD NEWS 編集部
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