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世界が認めた日本のものづくり ― 山崎金属工業株式会社 × アシーマ翻訳プロジェクト

  • Y.S.
  • 10月28日
  • 読了時間: 6分
G7サミット公式記念品に選ばれた栄誉あるカトラリー
G7サミット公式記念品に選ばれた栄誉あるカトラリー:山崎金属工業株式会社


この度、株式会社アシーマ(ACIMA Corporation) は、

山崎金属工業株式会社(Yamazaki Metal Industry Co., Ltd.) 様の公式ウェブサイト(英語版オンラインショップ)翻訳を担当させていただきました。


100年を超える歴史を持ち、世界の格式高いテーブルにその名を刻んできた企業のグローバル発信をお手伝いできたことを、心から光栄に思います。


今回は、我々が深く感銘を受けた山崎金属工業様の魅力と、その輝かしいご実績の一端をご紹介します。



■ 燕から世界へ。100年を超える「美と機能の融合」


1918年(大正7年)、新潟県燕市でわずか数人の職人によるスプーン工房として始まった山崎金属工業。

以後一世紀にわたり、「実用の美」と「日本の職人技」を追求し続けてこられました。


同社が製造するカトラリーは、単なる“食具”ではなく、“文化を伝える道具”。

素材選びから研磨、仕上げまで一切の妥協を許さず、通常でも35工程、デザインによっては50工程以上を経て完成します。

その緻密さと精度は、日本国内はもちろん、世界中の一流ホテルやレストランからも高く評価されています。



■ 世界が認めた瞬間 ― ノーベル賞晩餐会への採用


1991年、ノーベル賞創設90周年を記念して開催された晩餐会。

世界中の王族、学者、ノーベル賞受賞者たちが集うそのテーブルに、山崎金属工業のカトラリーが並びました。


ノーベル財団は、晩餐会で使用するテーブルウェアについて極めて厳格な基準を設けています。

デザイン性・耐久性・素材の安全性・大量使用時の均一性、そして何より「文化的背景と物語性」。

財団が重視したのは、“単なる道具ではなく、知性と格式の象徴としてふさわしいもの”であることでした。


当初、財団はスウェーデン国内で条件を満たすメーカーを探していましたが、

その高い基準をすべて満たす企業は見つからなかったといわれています。

そこで国外企業の検討が始まり、最終的に選ばれたのが、

日本・燕三条の山崎金属工業だったのです。


山崎金属工業の製品は、スウェーデンの著名デザイナー、グンナー・シーレン(Gunnar Cyren)氏の設計と、

日本の卓越した加工技術の融合によって生まれました。

まさに「北欧の美意識 × 日本の匠の技」。

このコラボレーションが、世界最高峰の晩餐会で高く評価されたのです。


晩餐会翌日には、同社の代表者がシルヴィア王妃殿下に拝謁し、

特別仕様のノーベルカトラリーセットを輪島塗の蒔絵ケース入りで献上。

それは、燕の職人たちの誇りが世界に届いた象徴的な瞬間でした。


■ 「フェラーリをデザインした男」との邂逅


さらに山崎金属工業は、

世界的工業デザイナー 奥山清行氏(Ken Okuyama)率いる KEN OKUYAMA DESIGNともコラボレーションを行われました。


奥山氏といえば、イタリア・フェラーリで「Enzo Ferrari」をデザインした人物として知られ、

日本のプロダクトデザイン界を代表する存在です。


この共同開発によって生まれたカトラリーシリーズは、

フェラーリの流麗なフォルムと、燕の金属工芸の精密さが見事に融合した逸品。

握った瞬間の軽やかさ、唇に触れる瞬間のなめらかさ、

そして手仕事ならではの質感が、まるで芸術品のような完成度を生み出しています。



■ 世界が求める「言葉の力」


山崎金属工業が世界市場で評価される理由は、技術やデザインだけではありません。

そこには、「日本のものづくりを正しく伝える努力」があります。


世界の高級ホテルやバイヤーに向けて、ブランドの哲学・素材へのこだわり・文化的背景を

正確に、そして美しく伝えること――それこそが、真のグローバル発信です。


今回、私たちアシーマはその「言葉の架け橋」を担わせていただきました。


翻訳という枠を超え、

・山崎金属工業の哲学や歴史をどう英語で表現すべきか

・“燕の誇り”という文脈をどう世界に伝えるか

・職人の感性や美意識をどう自然な英語で響かせるか


こうした点を一つひとつ丁寧に検討し、

ブランドの本質を損なわない翻訳を目指しました。



■ 山崎金属工業とアシーマ ― 信頼で築く長年のパートナーシップ


今回のウェブサイト翻訳プロジェクトのご担当者様は、

ご自身もアメリカの大学院で修士号を取得された大変優秀な方です。


その方が、アシーマの提供する翻訳を

「精度・表現力ともに非常に高い」と評価してくださいました。


さらに、


「昨晩夜な夜な翻訳原稿を読んで感動していました。弊社の考え方を大切にしてくださっていることが伝わってきます。御社にお願いして本当によかったです。」とお言葉をいただき、私のほうが感動して思わず目頭が熱くなりました。


これまでにも、山崎金属工業様のマーケティング資料や海外展示会用ポスター、

そして現在展開されている公式オンラインショップ YAMACO JAPAN Official Shop

の商品説明やブランドメッセージなど、

さまざまなコンテンツで当社の翻訳をご利用いただいております。


さらに、今回のウェブサイト翻訳に加えて海外向け動画・映像コンテンツの翻訳も担当させていただいており、

グローバルコミュニケーションの一貫した品質維持をお手伝いしています。


“言葉の品質”が企業のブランドを左右する時代に、

こうして信頼をもって繰り返しご依頼いただけることこそ、

私たちにとって最大の喜びであり、誇りです。



■ アシーマの誇り ― 世界のテーブルに、言葉で橋を架ける


アシーマの使命は、

「お客様の価値を、言葉を通して世界に届けること」。


山崎金属工業のように、

日本の伝統と革新を体現する企業のストーリーを正確かつ情感をもって翻訳できたことは、

私たちにとっても大きな誇りです。


ノーベル晩餐会という世界最高峰の舞台で認められたカトラリー。

フェラーリのデザイナーと共に創り上げた、美と機能の融合。

そして、100年の時を超えてなお進化を続ける日本のものづくり。


そのすべてに共通するのは、「本物を伝える力」です。

アシーマはこれからも、そんな“本物の言葉”を世界へ届けていきます。



■ 最後に


ノーベル財団が認め、G7サミットでも選ばれたカトラリー。それを生み出す山崎金属工業という企業は、まさに「日本が誇る匠の象徴」です。


そのような素晴らしい企業のウェブサイト翻訳をはじめ、オンラインショップ、海外展示会、マーケティング資料、映像コンテンツなど、多方面で翻訳・ローカライズを担当できていることを、私たちは心から誇りに思います。


言葉は、文化を運ぶ技術。そして翻訳とは、文化と文化を結ぶ“見えない橋”。


私たちアシーマは、これからも日本の高い技術力と美意識を、言葉の力で世界に伝えるお手伝いをしていきたい――そう強く願っています。



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