Juiceが撮った3I/ATLASの最新画像——“ナビカメ”が捉えた恒星間天体の素顔
- ACIMA WORLD NEWS 編集部

- 2025年12月5日
- 読了時間: 3分
2025年11月2日、ESA(欧州宇宙機関)の木星探査機「Juice(ジュース)」が、恒星間天体 3I/ATLAS を ナビゲーションカメラ(NavCam) で撮影した予備画像を公開しました。
地球からは太陽の裏に隠れて観測できなかったタイミングで、Juice が“裏側から”3I/ATLAS を捉えていた——これは、今回の観測ラッシュの中でも意外性のある重要なアップデートです。


■ 近日点の“死角”を Juice が埋めた
3I/ATLAS は 2025年10月29日、太陽から 2億290万 km の近日点に到達。この時期、地球からは 太陽の裏側に隠れて観測不能でした。
しかし一週間後、3I/ATLAS は ESA の木星探査機 Juice の近くを通過。Juice は搭載する 5つの科学観測機器を総動員して、この恒星間彗星を観測しました。
● ただしデータは“すぐ送れない”
現在 Juice は、太陽熱を避けるために大型の高利得アンテナを「遮熱板」として使用中。
そのためデータ送信は、低速の中利得アンテナのみ。観測データはすべて 2026年2月にまとめて地球へ送信される予定です。
■ ナビゲーションカメラ(NavCam)が撮影した3I/ATLAS“生の姿”
Juice は科学機器とは別に、航行用の NavCam(ナビカメ) でも 3I/ATLAS を撮影しました。
ESA は今回、NavCam画像の4分の1のみダウンロードされた段階の予備写真を公開。
そこには、3I/ATLAS の周囲を包む明るい コマ(ガスと塵の雲)と、かすかに 2本の尾が写っています。
■ Juice は11月4日に最接近していた
今回の画像が撮られたのは 11月2日。Juice が 3I/ATLAS に最接近した 11月4日(距離 約6600万km)のわずか2日前です。
この距離は、地球→火星の平均距離よりも近い。恒星間天体との“至近距離パス”としては非常に貴重です。
■ 2026年2月:5つの科学機器データが公開へ
公開予定:2026年2月18日・20日
含まれる観測内容は以下のとおり:
JANUS:高解像度光学カメラ
MAJIS / UVS:分光データ(可視・紫外線)
SWI:分子組成
PEP:粒子データ(プラズマ・エネルギー粒子)
Juice の本領はこれから。“科学的核心”に迫るのは 2026年2月のデータ公開以降です。
■ 恒星間天体の速さを物語る“比較”
今回興味深いのは速度の比較。
3I/ATLAS → 2026年3月16日に木星へ最接近
Juice → 木星到着は2031年7月
2025年11月に同じ空間をかすめたにもかかわらず、3I/ATLAS は6年も早く木星に到着してしまう。
この違いこそ、恒星間天体の持つ“異常なスピード”を象徴しています。
■ アシーマの見解
今回の Juice NavCam の画像公開は、3I/ATLAS 観測キャンペーンにおいて 「太陽の裏側の死角を埋める」非常に重要なピースです。
さらに、2026年2月公開予定のデータは、
外層の構造
ガス組成
形成プロセス
恒星間天体特有の振る舞い
などの解明に必須となり、“3I/ATLAS の正体”に最も近づける観測セットとなる可能性があります。
■ コメント歓迎
今回の Juice NavCam 画像、みなさまはどのように感じましたか?ぜひコメントでご意見をお聞かせください。




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