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【最新画像あり】3I/ATLASは“まだ壊れていなかった”──太陽通過後も単一の天体で“逆尾”を維持していた



2025年11月11日にNordic Optical Telescopeで撮影された3I/ATLASの新しい画像です。

2025年11月11日にNordic Optical Telescopeで撮影された3I/ATLASの新しい画像です。

2025年11月11日にNordic Optical Telescopeで撮影された3I/ATLASの新しい画像です。

2025年11月11日にNordic Optical Telescopeで撮影された3I/ATLASの新しい画像です。

2025年11月11日にNordic Optical Telescopeで撮影された3I/ATLASの新しい画像です。ジェットは太陽方向を向いています。画像の上が北、左が東で、写っている領域はおよそ50万kmの幅に相当します。反太陽方向(−S)と、太陽に対する負の速度ベクトル(−V)が示されています。3I/ATLASの左上に見える拡散した天体は銀河で、その他の点状の天体は星です。画像は上から順に、線形処理(linear stretch)、等高線表示(contoured)、カラー等高線表示(color contoured)、そして最下段は最も明るい画素を中心とした同心円状の領域ごとに中央値を差し引くことで、半径13万kmの範囲を空間フィルタ処理したものです。(クレジット:David Jewitt and Jane Luu, こちらに掲載


アヴィ・ローブ博士が語る、自然物では説明しきれない新たな矛盾


太陽の背後から再び姿を現した恒星間天体 3I/ATLAS(アトラス) に、また新たな驚くべき事実が浮上しました。


2025年11月11日に撮影された最新画像により、3I/ATLASは太陽最接近(近日点)後も“分裂せずに単一の天体を保っていた” ことが確認されたのです。


さらに、画像には “太陽方向へ伸びる逆尾(anti-tail)” が明瞭に映っており、これが自然な彗星で説明できるかどうか、科学的議論が再び大きく揺れています。


ハーバード大学のアヴィ・ローブ博士はこの新事実について、従来の“彗星モデル”では説明がつかない点を丁寧に指摘しています。Acima World News 編集部が、博士の記事内容をもとに最新情報を整理してお届けします。



太陽直後の3I/ATLASは「単一の天体」だった


今回の画像を撮影したのは、カナリア諸島ラパルマ島にある Nordic Optical Telescope(口径2.56m)


公表された4枚の画像(線形処理・等高線・カラー等高線・空間フィルタ処理)は、いずれも以下を示しています:

  • 3I/ATLASは“ひとつの塊”のまま

  • 破片や分裂の痕跡は一切なし

  • 太陽方向(+106°方向)に強い伸び=逆尾(sunward anti-tail)

  • 太陽反対方向(301°)にも弱い非対称構造


ローブ博士はこれを受けて次のように述べています。

「太陽方向に向けて伸びる逆尾は、7月にハッブルが撮影した画像とも一致する。しかし、自然な彗星であれば近日点の過酷な環境で破壊されていてもおかしくない。」


“破壊されなかったこと自体が異常”──自然彗星モデルとの矛盾


近距離撮影や地上望遠鏡の観測では、3I/ATLASは次のような巨大なジェットを放っていました:

  • 太陽方向へ 約100万km

  • 反太陽方向へ 約300万km


自然物の彗星がこれほどの長距離ジェットを放つには、最低でも1〜3ヶ月間、途切れずに噴出が続く必要があります。


しかし──


❗そのような膨大なガス噴出があれば

核(本体)が破壊されていて当然なのです。


ところが、今回の最新画像では──


3I/ATLASは壊れていない。完全な単一の天体である。

破片や分裂の痕跡もゼロ。


自然彗星モデルの“想定”と最新観測が完全に矛盾しているのです。



物理計算が示す「自然物では不可能なエネルギー量」


ローブ博士の計算によると、もしこれが自然なCO₂氷の昇華によるジェットだとすると──

  • 1ヶ月に 50億トン のCO₂が必要

  • 必要な太陽エネルギーは 3×10¹⁸ジュール

  • 必要な吸収面積は 1,600km² → 直径 23km の天体が必要

しかし実際の3I/ATLASの大きさは──

直径わずか 5.6km(ハッブル観測値)

自然物では完全に成立しないのです。

ローブ博士はこう結論づけています。

「自然な彗星核では成立しない数字です。この矛盾の説明を“彗星の常識”で押し込めるのは不誠実です。」


人工物モデルは、今回の観測と“整合性がある”


博士は慎重に述べていますが、人工物(宇宙船)モデルには、今回の新観測と整合性のある点があります。

🔹 “太陽方向に推進剤を噴射する”場合

→ 物体は太陽から加速されて離れる→ まさに 今回の3I/ATLASの軌道挙動に近い

これは断定ではなく「物理的に成立する選択肢」という意味です。



疑問に蓋をしようとする科学界へのメッセージ


ローブ博士は最後に、SNSで新しい仮説を嘲笑する人々に対し、届いたメールを紹介しています。

英国のジャーナリスト、David Clayton 氏はこう書きました:

「あなたは懐疑論者の海の中で、ただひとつ声を上げる存在です。“もしそうだったら?”と問い続ける姿勢は賞賛されるべきです。」

博士が言いたいのは──

科学とは、未知に対して正直であること。そして、証拠をもとに両方向を見る勇気を持つこと。

まさに記事の冒頭に掲げられた Einstein の言葉の通りです。



結び──3I/ATLASは、いま何を語ろうとしているのか


自然物か、人工物か。どちらであれ、今回の観測は重要なメッセージを放っています。

「この天体は、まだ語り尽くされていない」


そして博士は言います。

「未知を恐れず“両方向を見る”こと。それが科学の知恵です。」

3I/ATLASは、ただの天文学的イベントではなく、人類が未知とどう向き合うかという知的姿勢そのものを映し出す鏡になりつつあります。

Acima World News は今後も、その真実に迫る旅を読者のみなさまと共に続けていきます。



株式会社アシーマより


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