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🌌 [速報]3I/ATLASに“第12の異常”が追加──自転しているのにジェットがぼやけない理由とは?

2025年11月8日に撮影された 3I/ATLAS の合成画像
2025年11月8日に撮影された 3I/ATLAS の合成画像。太陽方向(矢印の反対側)は左下方向を指している。(クレジット:M. Jäger、G. Rhemann、E. Prosperi)



2025年11月9日に撮影された 3I/ATLAS のディープ合成画像。
2025年11月9日に撮影された 3I/ATLAS のディープ合成画像。2台の望遠鏡を用いて、3分間の露光を5回重ねて作成された。 太陽方向は左下に向いている。(クレジット:Frank Niebling、Michael Buechner、掲載元より)


■ 新たな謎。「回転しているのに、ジェットが smearing(ぼやけ)ない」

恒星間天体 3I/ATLAS(アトラス)は、観測が進むたびに新たな異常を示してきましたが、ついに「第12の異常」が追加されました。


アヴィ・ローブ博士によりますと:

3I/ATLAS は16.16時間で自転しているはずなのに、画像では“細く、直線的なジェット”が1,000,000 km以上も乱れず伸びている。

これは通常の彗星では考えにくい現象で、科学者たちの間で強い注目を集めています。



■ 通常の彗星なら“自転でぼやける”はずなのに…?


▼ 事実①:3I/ATLAS は 16.16時間周期で回転している

(2025年7〜8月の観測で判明)


▼ 事実②:11月9日の画像に写ったジェットは

・極端に細い・方向がそろっている・距離は100万 km以上

本来、彗星のジェットは自転によって“スプリンクラー”のように広がるため、直線のまま長距離を保つことは不自然です。


▼ さらに異常なのは…

ジェットが100万 kmを流れるのに必要な時間は約1か月(時速400m/sの氷の昇華流)


つまり、

最低1か月以上、同じ方向へ噴射され続けた

ことになります!


3I/ATLAS が16時間ごとに回転しているなら、これは説明できません。



■ 考えられる3つの説明(しかしどれも決定打にならない)


① 太陽光が“特定角度”のみで氷を照らしている説

  • 谷や窪みなどの地形にある氷が → 太陽方向の一瞬だけ照らされて噴射

  • 16.16時間周期で「パフ状ジェット」が出るイメージ

※この場合、“ジェットが点々と並ぶ”はずで、“連続した一本の直線”にはならない。

さらに、太陽と逆方向のジェットは説明できない。


② 核が“破片を放出し、その尾が見えている”説

  • 核が小規模に破裂し、破片が飛び出す

  • その破片の蒸発が線状の構造として見える

しかし最新の観測(11月11日 Jewitt & Luu)は“3I/ATLAS は単一の天体のまま”であると報告しているため、矛盾します。


③ “技術的推進装置”説(最も推測的)


ローブ博士は慎重にこう述べています:

方向を維持し続けるジェットは、航行目的の推力装置による可能性も排除できない。

もちろんこれは最も“思い切った”仮説であり、証拠はありません。


ただし博士は“I am not saying it is, only that it could be”のスタンスを保っています。



■ 3I/ATLAS に関する “12の異常” が出揃う


ローブ博士はこれまでの異常点を次のようにリスト化しています。


1. 軌道が地球公転面と5度以内で一致(確率0.2%)

2. 太陽方向に伸びる“アンチテイル”(彗星では通常あり得ない)

3. 質量が過去の恒星間天体より桁違いに大きい

4. 火星・金星・木星の近くを“絶妙なタイミング”で通過

5. ガス成分に“ニッケル過多”という工業的特徴

6. 水成分が全体の4%しかない(彗星では異例)

7. 史上例のない“強い負の偏光”

8. 到来方向が“Wow! シグナル”と9度以内で一致

9. 近日点で異常なスピードで明るくなった(しかも青色化)

10. 太陽向きと反太陽向きのジェットが物理的に不可能な面積を必要とする

11. 異常加速(質量の13%蒸発が必要)にもかかわらず破壊されていない

12. “自転しているのに方向がブレないジェット”


合計12点。

自然物として説明するには確率が極端に低すぎる。人工物とも言い切れないが、“異常値の集合体”であることは確実。

という状況です。



■ ローブ・スケールの更新は“新データ待ち”


ローブ博士は自ら提唱したLoeb Scale(ローブ・スケール:人工物の可能性評価)のランクはまだ更新していません。

  • 太陽光による自然な昇華で説明できれば ランクを下げる

  • できなければ ランク4以上、最大10まで引き上げる

としており、近日公開のHiRISE画像が大きな鍵になります。



■ 最後に──「3I/ATLASの謎」は、ついに核心へ


今回の“第12の異常”は、3I/ATLASの性質に関する議論をさらに深める重大な材料となりました。

  • 回転

  • ジェット方向の安定

  • 物質組成

  • 軌道の異常な一致

  • 近日点での異常加速

  • そして近日公開予定の HiRISE 画像

すべてが少しずつ、“従来の自然天体モデル”から外れています。


アシーマ編集部では、今後のNASA公開データも含め、最新情報を継続して追っていきます。


宇宙は、まだ私たちの知らない何かを隠しているように思えます。


今回の“第12の異常”について、 みなさまはどのように考えますか?


ぜひご意見やご感想をコメントでお聞かせください。


宇宙をめぐる議論を、皆さんと一緒に深めていければと思います。



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