3I/ATLASは“鼓動する彗星”なのか?ローブ博士の新説:脈打つジェットの謎
- ACIMA WORLD NEWS 編集部

- 12月1日
- 読了時間: 3分



🔭 序章:奇妙な16.16時間サイクル
3I/ATLASが2025年7月に発見されて以来、天文学者たちは周期16.16時間の明るさ変動に頭を悩ませてきました。
従来の解釈はこうです:
「核(本体)が楕円形だから、回転すると明るさが変わる」
しかし──最新のローブ博士の記事は、この“常識”を根底から覆します。
■ 1. そもそも“核”はほとんど光っていない
Hubbleの画像解析によると:
3I/ATLASの光のほぼ全部は核ではなく“コマ(気体の雲)” から来ている
核は解像されず、数 km 以下の可能性
もし核が10〜20 kmなら明るさ変動を説明できるが、実際はもっと小さい
つまり、
核の形で“数十%の変動”を説明するのは不可能
ということです。
■ 2. では何が明滅しているのか? → ジェットの“脈動”
ローブ博士の新仮説は以下の通りです:
👉 ジェットが“鼓動(ハートビート)”のように周期的に噴射している
また、最近の画像では:
複数のジェット(尾)が確認
太陽方向に向かう巨大なアンチテイルが長期間持続
コマ全体の明るさが大きく変化
自然彗星の場合:
核の“特定の氷ポケット”が太陽に向いた時だけ噴射→ コマが周期的に明るくなる→ “呼吸するように”見える
人工物の場合:
ジェットの方向・タイミングは太陽に依存せず人工的に制御される可能性
この違いを識別できれば、自然物か技術物体かの判別が前進します。
■ 3. 決め手は「映像」:数日分のジェット動画が必要
ローブ博士:
“数日分の連続ムービーがあれば決着する”
理由:
自然彗星なら 太陽方向と同期した“鼓動パターン”になる
人工ジェットなら 太陽方向と無関係な周期 が現れる
つまり、
“3I/ATLASの正体を決める鍵は、数日連続の画像解析”
12月〜1月のHubble・JWST・地上大型望遠鏡の連続観測が重要。
■ 4. ローブ博士の心臓は「若者の科学への情熱」に打たれている
記事の最後でローブ博士は、ウルグアイの19歳の青年から届いたメールを紹介します。
「先生の研究が、人生の希望になっています」
博士はこう締めます:
“私の世代が解けなかった謎を、彼らが解く時代が来るよう願っている”
3I/ATLASが自然物か人工物かに関わらず、この“科学への情熱の連鎖”こそが、今回の一連の観測が生みだした最も美しい成果なのかもしれません。
■ アシーマの見解
アシーマとして強調したいのは、ローブ博士の問題提起です:
異常を見たら“隠す”のではなく“説明する”のが科学
3I/ATLASは、宇宙科学の“透明性”を世界に問いかけている
ジェットの脈動は、自然・人工どちらの可能性も残している
私たちは、NASA/JPL、Hubble、JWST、世界の観測者の一次資料をすべて精査し、日本語で最速で届ける立場 です。
これから決定的なデータが続々公開されます。アシーマも継続して追跡します。
■ アシーマより
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