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「AI開発はもう止められない」ロシア大統領特別代表が反論 AI減速論と国家間競争が鮮明に

1 日前
読了時間: 3分

ロシア大統領の投資・経済協力担当特別代表で、ロシア直接投資基金(RDIF)総裁のキリル・ドミトリエフ(Kirill Dmitriev)氏が2026年9月13日、AI開発を遅らせることはできないとの見解を示しました。


ロシアの複数メディアは、ドミトリエフ氏が自身のSNSで、AI業界トップによる開発減速論に反応し、「瓶から出た魔人を戻すことはできない」と述べたと報じています。


ただし、Watcher.Guruなどが「Russia says」と要約している点には注意が必要です。確認できた一次的な発言主体はロシア政府そのものではなく、プーチン大統領の特別代表を務めるドミトリエフ氏です。現時点で、ロシア政府が正式な政策文書として「AI開発を遅らせない」と決定したことまでは確認できていません。


ロシア AI開発 減速論への反論


ドミトリエフ氏の発言は、Anthropicのダリオ・アモデイCEOやOpenAIのサム・アルトマンCEO、イーロン・マスク氏らが、最先端AIの開発速度や安全対策をめぐって慎重姿勢を強めているタイミングで出ました。


ロシアメディアによると、ドミトリエフ氏は、AIの進歩はすでに不可逆的な段階に入っており、業界リーダーが減速を求めても流れを止めることはできない、という趣旨の見解を示しました。


ロシア国旗。AI開発減速論へのロシア側要人の反応を扱う記事画像
ロシア国旗。画像:Wikimedia Commons / Public Domain。

「ロシア政府の正式方針」とは分けて読む必要


ドミトリエフ氏は、プーチン大統領の投資・経済協力担当特別代表であり、ロシアの対外経済政策に近い立場にあります。そのため発言の政治的意味は小さくありません。


一方で、今回確認できたのは同氏個人の公的立場からの発言です。クレムリンの政策決定、政府命令、法令、国家AI戦略の正式改定とは区別する必要があります。


AI減速論と国家間AI競争の衝突


この発言が示すのは、AI安全性を理由に開発速度を抑えようとする議論と、国家競争上それは現実的ではないとする立場の衝突です。仮に米国の主要AI企業が自主的に開発速度を落としても、中国、ロシア、その他の国や企業が同じ行動を取る保証はありません。


AI安全保障は、単なる企業倫理ではなく、軍事、サイバー、産業政策、経済安全保障に直結する国家間競争の問題になりつつあります。


こうした海外のAI政策・規制・企業動向を一次情報まで確認する必要がある場合、アシーマでは海外情報リサーチを提供しています。


ACIMA WORLD NEWSの視点


今回の重要点は、「AIを減速すべきか」という技術論よりも、そもそも国際競争の中で足並みをそろえて減速できるのか、という問題です。米国のAI企業トップが安全性を理由に慎重論を強める一方、ロシア側の有力高官は「もう止められない」と反応しました。今後の焦点は、企業の自主規制ではなく、国家間でどこまで共通ルールを作れるかに移っていく可能性があります。



出典・照合情報


Общественная служба новостей(2026年9月13日)


Rosbalt(2026年9月13日)


※複数のロシア語メディアが同氏のSNS投稿を引用しており、発言自体は相互確認できました。ただし、ロシア政府の正式決定としては扱っていません。



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